【ボルダリング】ホールドの種類と持ち方の基礎を画像付きで解説

ボルダリングのホールドには、様々な種類があります。

それぞれのホールドには特徴があり、種類によって持ち方を変えなければなりません。

ホールドの種類や持ち方を理解していないと、登れそうな課題でも難しく感じることがあります。

逆に、理解していると、今まで登れなかった課題でも簡単に感じてしまうかもしれません。

それくらい、初心者のうちにホールドの種類と持ち方を理解しておくことが重要なのです。

そこで、このページでは、ボルダリングのホールドの種類と持ち方の基礎を画像付きで解説しています。

ホールドの種類と持ち方のコツを覚えることは、上達への近道となりますので、チェックしておいてください。

ボルダリングは、ホールド(壁についている石のようなもの)を掴んで、登っていくスポーツです。
ボルダリングの魅力やルールは以下のページを参考にしてください。
ボルダリングとはどんなスポーツ?人気急増の理由や魅力を詳しく解説 
ボルダリングのルールを知ろう【簡単なのですぐに覚えられます】

目次

ボルダリングのホールドの種類と持ち方

ボルダリングのホールドの種類は大きく分けて以下の通りです。初心者の方は、これらのホールドの種類を覚えておくといいでしょう。

  • ガバ
  • アンダー
  • カチ
  • ピンチ
  • スローパー
  • ポケット
  • ハリボテ

登り方などを教えてもらう時や、課題の説明を受ける時にも、ホールドの名称を言われます。

ホールドの形と名前を一致させておくようにしましょう。

ガバ(ジャグ)

ホールドの種類と持ち方「ガバ」

ボルダリングを始めてまず最初に出会うのが、このガバというホールド。

ガバっと持てることから、ガバという呼ばれ方をする説があります。

ジャグと呼ばれることもありますが、基本的にほとんどの人がガバと呼んでいます。

深く指をかけて持つことができるので、初心者でも簡単に持つことができます。

ガバの持ち方

ガバは、持つというよりは、指をひっかけてぶら下がるイメージで持つといいでしょう。

頑張って握ってしまうと、いくらガバだとしても疲れてしまうので、上手く足を使ってぶら下がるようにしましょう。

その持ちやすさから、レスト(登ってる途中に持っている方と逆の手を休めること)をする時にも使われます。

初心者のうちは、ガバがメインとなりますので、いかにラクに持てるかのバランスを覚えるためにもいいでしょう。

アンダー

ホールドの種類と持ち方「アンダー」

アンダーは、下から持つホールドのことを言います。

アンダーという種類のホールドがあるわけではなく、ホールドの保持面が下向きになっていればアンダーと呼ばれます。

ガバの保持面が下向きについているとアンダーです。種類は様々で、持ちやすいものから持ちにくいものまであります。

アンダーの持ち方

アンダーは、基本的に自分の腰より低い位置で持つとラクになります。

逆に、自分の腰よりも高い位置にあるアンダーホールドを持つと、力が入りにくく持ちづらいです。

重いものを持つようなイメージで体を引き上げてあげると持ちやすくなりますよ。

カチ(クリンプ)

ホールドの種類と持ち方「カチ」

カチは、指先のみしかかからないほどの小さいホールドのことを言います。

カチッと持つことから、カチと呼ばれるようになった説があります。

指先しかかからないため、指の力が必要となります。

ボルダリングの中では、最も指の力が試されるホールドです。

カチの持ち方

カチは、他のホールドと比べて保持面が小さいので、指先しかひっかけることができません。

第一関節をホールドに当てて、指を立てるようにして持ちます。

この時に、人差し指、中指、薬指を、親指と小指で挟むように握りこむのがコツです。

ホールドの向きによって、指の角度や使う指が変わってきますので、状況で使い分ける必要があります。

個人的には、最も高度なホールディング(ホールドの持ち方)かつ、指に負担のかかる持ち方だと思っています。

指をケガするリスクも高いので、無理せず徐々に鍛えていきましょう。

また、岩場で登る時はカチがメインとなります。

岩場でも登ってみたいという方は、カチを練習しておきましょう。

オープンハンド

ホールドの種類と持ち方「オープンハンド」

逆に、第一関節をホールドに当てて、指を立てずに第二関節を伸ばすように持つと、オープンハンドという持ち方になります。

カチとオープンハンドを混同している人も多いので、それぞれ別の持ち方だということを知っておきましょう。

ピンチ

ホールドの種類と持ち方「ピンチ」

細くて縦長のホールドで、親指と残りの指で挟んで持ちます。

ピンチのホールドは、指で挟む力と、握力が必要となります。

細いピンチホールドは、「細ピンチ」、太いピンチホールドは「太ピンチ」と呼んだりもします。

細い方がより指の力を必要とし、太い方がより握力を必要とします。

ピンチの持ち方

ピンチは、持ちやすいところを深くつかみにいくイメージです。

なるべく壁に近い位置をつかむようにすることがコツです。

指の長さによって、持ちやすい位置が変わりますので、自分の持ちやすいところを探るといいですよ。

また、ピンチのホールドは大きくなるにつれてより大きなパワーが必要となります。ホールドが大きくて指が回らない時は、サイドに指をひっかけて持つなど、他の持ち方を試してみた方がいいです。

僕も、ピンチで持ちづらいと感じた時は、サイドに指をひっかけて持ったり、カチで持ったりしています。

スローパー

ホールドの種類と持ち方「スローパー」

大きめの丸いホールドのことをスローパーと呼びます。

ガバのように窪みがないので、指の引っ掛かりがなく、滑りやすいです。指先で持つよりも、手のひら全体で包み込むように持つことが多いです。

初心者がもっとも持ちづらいと感じるのはスローパーではないでしょうか。

スローパーの持ち方

ホールドの上部に指をかけて、なるべく摩擦の力が大きく働くように、手のひら全体で包み込むようにして手とホールドが接する面を増やすのがコツです。

指先は、できるだけ壁に近いところまで近づけると持ちやすいです。

壁とホールドの間に指を入れ込むイメージで力を入れていくと、摩擦の力も働きやすくなります。

スローパーは、保持する力+足の置き場も重要となります。

バランスを上手く使えば、保持力がそこまでなくても持つことができますので、色々なスローパーを持ってみて、コツを掴んでいくようにしましょう。

ポケット

ホールドの種類と持ち方「ポケット」

ポケットは、穴の開いたホールドに指をひっかけて持つホールドです。

穴にピンポイントに指をひっかける必要があるので、掴みに行く時の正確性が必要とされます。

穴の大きさによって、入る指の本数が変わるので、小さいポケットホールドになればなるほど、保持するのが難しくなります。

ポケットは、持つ時に指を痛めやすいので、無理は禁物です。

ポケットの持ち方

指を入れてひっかけるように持ちます。

ホールドが小さい場合は、2本や1本しか入らないこともあります。

2本しか入らない場合は、中指と薬指を入れますが、人によっては、人差し指と中指を入れる場合もあります。

力の入りやすさや、ホールドの向きにより入れる指がかわります。

指先だけで持つというよりは、肩や背中の筋肉も上手く使って持つようなイメージです。

ハリボテ

ホールドの種類と持ち方「ハリボテ」

ハリボテは、木の板で作られた大きいホールドです。

その大きさから、写真や動画映えするのでコンペの課題で使われることが多いです。大きさや形も様々あり、持ちやすいものから持ちにくいもの、踏みやすいものから踏みにくいものまであります。

ハリボテ単体で壁についていることもあれば、ハリボテにさらにホールドをつけている場合もあります。様々なバリエーションで使われるホールドです。

ハリボテの持ち方

ハリボテは、様々な形がありますので、これといった持ち方のコツはありませんが、主にオープンやスローパー持ちをすることが多いでしょう。

ハリボテ単体で持つこともありますが、ホールドがついている場合が多く、壁の形状を少し変えるためにも用いられます。

持つよりは踏み方が難しく、足を滑らせやすい傾向があります。

ホールドにはこんな持ち方もある

ホールドの種類ごとに持ち方を開設してきましたが、ホールドの持ち方には他にもあります。

以下は、その名称のホールドはないのですが、持ち方のバリエーションとして知っておくといいでしょう。

マッチ

ホールドの持ち方「マッチ」

このように1つのホールドを両手で持つことをマッチと呼びます。

次の1手まで距離が遠い場合には、マッチをして持ち替える必要があります。

マッチをすると、動きをつけにくくなるので、腰などを使い上手くバランスを取りながら持つといいです。

ラップ

ホールドの持ち方「ラップ」

ラップは、ホールドを手全体で包み込むように持つ方法です。

上手くはまれば、片手でぶら下がれるほどの保持感があります。

指に負担がかからないので、ラクな姿勢を作りやすく、安定したホールディングができます。

逆に手首には負担がかかりやすいので、無理にやってしまうと傷めてしまうことがあります。

手首の柔らかさによって得意不得意が分かれるのも特徴です。

ラップには、内側から手を回すのと、外側から手を回すのがあります。

ホールドの形や、次の一手の方向に合わせて使いこなしましょう。

ボルダリングのホールドの種類と持ち方を覚えて上達スピードアップ

ボルダリングのホールドは、様々な種類があり、その種類により持ち方も変わります。

知っているのと知らないのでは登りやすさが全然違いますので、覚えておきましょう。

ホールドの特徴や、持ち方のコツを掴むと上達のスピードもアップしていきます。

持ち方が難しいのもありますので、何度も挑戦して持てるようにしていきましょう。

ボルダリングは、ホールドを持てるか持てないかが最重要ですのでね!

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